Tesla Model 3の事前予約が40万台に迫る
アメリカの自動車会社「テスラモータース」のElom Musk社長が、新型電気自動車「Tesla Model 3」を発表してから三週間。
同社初の大衆車として開発されたModel 3の人気はすさまじく、すでに事前予約は40万台に達しようとしています。
他のライバル企業は表面上は落ち着いていますが、これほどまでに人気が出るのは予想外だったに違いありません。
ゼネラルモーターズがTeslaを牽制
Tesla Model 3に関して、徐々にですが他の自動車メーカーからの牽制が聞かれるようになりました。
たとえばつい先週、アメリカのゼネラルモーターズ(GM)社の重役Dan Nicholsonが、Model 3は2018年まで発売にならないことを強調すると同時に、GM社の展開する自動車ブランド「Chevrolet(シボレー)」から発売になる電気自動車「Chevy Bolt」は2017年に発売されると述べています。
「Chevy Boltは、長距離走行が可能なバッテリーを搭載した世界初の電気自動車です。
Chevy Boltをお届けすることができ、私としても鼻が高いですよ」とNicholson氏は語ります。
「走行距離は200マイル(320キロメートル)以上で、2016年の年末までには生産を開始いたします。
わざわざ頭金を1,000ドルも支払って事前予約をしたり、2018年まで待ったりしなくてよいのです」
日産も全米規模でキャンペーンを開始
GM社だけでなく、日本の自動車メーカー日産自動車もTeslaへの牽制を行っています。
先週の初め、すでに販売中である同社の電気自動車「日産リーフ」なら、購入を決めてから長期間待たされる事無く手元に届くことを強調した新しいキャンペーンを展開し始めました。
自動車関連ニュースを扱う「Automotive News」では以下のように伝えています。
日産は、Tesla Model 3の事前予約から実際に手元に届くまでの時間差に目をつけ、自社の展開する電気自動車日産リーフのPRを行っています。
日産の新キャンペーンは全米規模で行われ、「今どき電気自動車を買うのに予約なんて要りませんよ」とのメッセージを発信し、すでに5年以上の販売実績のある日産リーフを前面に押し出しています。
この広告が現れたのは先週の金曜日で、New York Times、Los Angeles Times、USA Today、The Wall Street Journalといった有力メディアに掲載されました。
これだけライバル企業が警戒しているのは、それだけModel 3を脅威と認識しているからに他なりません。
Chevy Boltや日産リーフがどれだけ対抗できるか、またModel 3発売以降の電気自動車市場の覇権争いの行方など、興味が尽きない話題です(もちろんCO2削減も大事ですよ)。
Via: BGR