adblock。2015年の Oxford Dictionary の今年の言葉の候補にも挙がったこの言葉、広告収入を得ている側の起業としてはなかなか思うところもあるでしょう。Yahoo! もそんな企業の一つですが、adblock を使っているユーザーを「ブロック」するという策に出ました。
Yahoo! locked Adblock users out of their inboxes
http://www.geek.com/apps/yahoo-locked-adblock-users-out-of-their-inboxes-1640250/
Adblock ユーザーが Yahoo! メールへのログインを拒否された画面
先週、adblock ユーザーの中に、Yahoo! メールにサインインしようとすると下の画像のような画面が表示されるようになる事例が現れました。アドレスバーに表示されている「launch?reason=ADBLK_TRAP」の文字列が、何が起きているかを物語っています。
「Yahoo! メールを表示できません。Ad Blocker を切ってください」
企業とユーザーの双方が納得できる解決策を
Yahoo! によるユーザーブロックが知られるようになると、これについて Yahoo! 側からも声明が出されました。それによると、adblock ユーザー全てをブロックしているのではなくA/B テスト(主にインターネットマーケティングで行われる、施策判断のための試験)をしている段階なのだそうです。
なぜ Yahoo! がadblockを排除しようとしたのか。Yahoo! は広告を掲載することで多くの収益を上げているということをご存じなら、企業側の考えも理解できるでしょう。とはいえ、できれば広告表示なしに使いたいというのがユーザーの本音です。ここら辺の綱引きはまだまだ続く事でしょう。企業とユーザー双方の納得できる解決策が、一日でも早く提案されることを願ってやみません。